伊豆半島の南部にある須崎恵比須島は無人島で、人道橋で陸と結ばれています。島の周りには遊歩道があるため、訪問する場合に便利です。島のロケーションは抜群で、様々なアクティビティを楽しめます。絶景ポイントに立つと伊豆諸島を一望でき、周辺の遊歩道では火山灰や軽石が作り出す美しい模様を眺められます。

須崎恵比寿島へ

頂上付近には遺跡があり、多数の土器や祭具が見つかっています。海底遺跡のような場所は採石の跡で、採れた石材は下田などの町並みに使われています。周辺には平坦な磯が広がっているので、干潮時には磯遊びを楽しめる絶好のスポットになります。下田市から車で約15分の場所にあるため、遠方からの観光客も多いです。

透明な海は美しく海水浴の穴場ですが、監視員は配備されていないので利用する場合は配慮が必要になります。陸地から橋を渡って上陸すると、舗装された道が続きます。干潮時だと問題なく歩けますが、潮が満ちてくると歩道で波を受ける可能性があります。白い壁は砂の地層で、長い時を経て生まれた地層を眺めると大自然の魅力を味わえます。

磯場が広がる海側はカニなど海の生き物を観察できるため、子供も大人も楽しめます。波によって削られた浅瀬が海上に隆起した磯は、千畳敷と呼ばれています。千畳敷を散策すると採石跡があり、遊歩道に戻って先へ進むと裏側に出ます。縞模様の地層は、海底にあった時に海流や波に削られた芸術作品です。

伊豆半島の成り立ちを伝える景観は、ポスターにも使われています。裏側には土石流の地層が続くので、落石に注意しながら歩きます。周囲が岩で囲まれているため、複数の天然プールもあります。天然プールも観光スポットですが、潮が満ちてくると海の波が押し寄せます。頂上の神社から見る伊豆は絶景の眺めで、古墳時代から奈良時代の祭祀用の土器もロマンを誘います。

対岸側には駐車場があり、自動販売機やトイレも設置されているので便利です。観光で訪れたい場合は、電車だと伊豆急行の下田駅で下車します。下田駅からバスに12分ほど乗ると終点の須崎海岸に着きます。須崎海岸で下車したら、徒歩で約10分ほど歩きます。

車の場合は国道135号から下田方面に向かって、途中で剣道116号の須崎方面に曲がれば到着します。駐車場はありますが少数なので、車で訪れる場合は注意が必要です。下田市内な観光名所が多く、帰りに温泉も楽しめます。引き湯が発達しているので、市街地の旅館やホテルでも温泉を堪能できます。