静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本の熱川バナナワニ園は、ワニと熱帯性植物を中心に展示している動植物園です。開園したのは1958年のことで、1971年に分園の開園、2008年にはワニ園の改修工事が行われています。リニューアルにより老朽化していた部分が生まれ変わり、施設全体を覆う屋根が設置されて過ごしやすくなりました。
また、横や下からもワニの観察が可能になったことで、よりワニについて理解を深めたり楽しめるようになっています。熱川バナナワニ園の施設は本園のワニ園と植物園、分園の3つに分けられており、共通券を利用して入園できます。ワニだけでも150頭に迫る飼育数ですから、亜種や雑種などの個体を目的に遠方から観光で訪れる人も少なくないです。レアなアルビノのシロワニは特に注目度が高く、この個体だけでも見る価値はあるといえるでしょう。近年は、ワニと並んでレッサーパンダも人気で、アマゾンマナティーも観光で訪れる人を出迎えてくれます。
レッサーパンダも国内有数の飼育数ですし、アマゾンマナティーは展示自体が国内唯一と珍しいです。熱川バナナワニ園で人気アクティビティを挙げると、毎年夏に開催される子ワニとのタッチングや、池に浮かぶオオオニバスの葉に乗る体験があてはまります。更に、期間限定で大きなカメの背中に乗ることができたり、新鮮バナナが味わえるフルーツパーラーもあります。目玉展示のワニは、ガラスの水槽で全身が見えるように展示されているので、陸上とは違った可愛らしい姿が見られます。2本足で立つ姿自体が珍しいですが、獰猛なイメージとはかなり掛け離れていますから、その姿を見るだけでもギャップに癒やされること間違いなしです。
熱川バナナワニ園は訪れる人をもてなし楽しませる工夫が行き届いているので、例えば施設をもっと楽しく見て回れるスタンプラリーも人気アクティビティの1つです。2012年に誕生した公式キャラクターの熱川ばにおは、イベントやグッズで引っ張りだこで、子供から大人まで大人気です。料金は手頃なのに1日中過ごして楽しめる充実の施設ですから、家族で足を運ぶ場所として狙い目です。観光に最適ですし、温泉や海水浴場で過ごすついでに立ち寄るのもありでしょう。海の幸も美味しい暖かく自然豊かな場所なので、のんびりと暮らす動物に癒やされつつ、おいしい食事や思い出づくりが楽しめます。バナナのみで約20種類、熱帯植物に至っては約5000種類もの展示が行われていますから、植物を見て回るだけでも1日過ごせます。