伊豆半島の先端に位置する静岡県の下田といえば、美しい海や緑が豊かな山など自然に恵まれた環境が多くの人を惹きつけている地域です。夏は海水浴、冬は温泉など年間を通して楽しめる見どころの多い地域となっています。そのようなところにある観光名所の1つがペリーロードです。
下田といえば、黒船に乗ってやってきたペリー提督一行に対して函館とともに日本が開港したという歴史がありました。そういった歴史がある下田にあるペリーロードは、日米和親条約が締結された後に下田にて付帯協定を調印したときにペリー提督が300人もの部下を引き連れて行進したといういわれがある道です。
下田観光をする際に立ち寄る人も多いペリーロードは、伊豆急下田駅からは徒歩15分ほどのところにあります。平成6年度には静岡県の都市景観賞において、最優秀賞を受賞したという場所でもありレトロな趣ある景観が楽しめる場所となっています。この通りはおよそ400メートルにわたって続いている平滑川沿いにある石畳の道です。付近には昔ながらの建物が残されていて、風流な趣が感じられる柳の並木が続いています。
ペリーロードの見どころの1つは、風情ある昔ながらの建築物がある景観です。日本伝統の壁塗りの様式である、なまこ壁が特徴的な土壁の建物を見ることができます。なまこ壁は、継ぎ目のところに漆喰をかまぼこ型に盛り付けているのが特徴で、レトロでありながらどことなくモダンな雰囲気が感じられるでしょう。また青黒い色をした伊豆石を用いた建築物も多くあり、独特の景観となっています。
またほかにも見どころとして挙げられる場所には、了仙寺というお寺もあり、ここにはペリーや幕末に関する展示物が見どころです。歴史が好きな人にとっては楽しめるでしょう。またロシア使節との間で日露和親条約が調印された場所となった、長楽寺もこのエリアにあるので合わせて立ち寄るのに適しています。
さらに下田公園というかつての下田城があったところにある公園も、下田観光の名所の1つとなっています。季節ごとに魅力的な花が見られますが特にアジサイが有名で、約8万坪の敷地内に何と15万株も植えられているのが特徴です。毎年6月にはあじさい祭がおこなわれ、多くの人で賑わっています。
このように歴史が感じられるペリーロードは、カップルでもファミリーでも楽しめる下田の観光名所です。旅行で静岡を訪れる際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。